てんかんに苦しむ男性とテグレトールの袋の写真

テグレトールの作用機序はまだハッキリとしていません。脳の活動を抑える働きがあり、てんかんや三叉神経痛などの病気に使われています。また気分安定薬としての効果もあり病気の治療以外にも効果を発揮しています。

ミオクロニー発作とテグレトールとプロラクチン

テグレトールは、脳の興奮性神経伝達物質グルタミン酸が作用するNa+受容体を遮断する事で脱分極を阻害し、脳への興奮性のシグナル伝達を鈍化させ突発的な異常放電を抑制してんかん症状を緩和改善する効果が期待出来ます。テグレトールは、部分発作の第一選択薬とされていますが、寝起き直後や寝入り直後に起こり安い若年性ミオクロニー発作や欠神発作、非定型欠神発作、脱力発作など混合発作への投与は細心の注意が必要です。テグレトールは、眠気やけん怠感、頭痛、吐き気などの軽微な副作用がほとんどですが、血清プロラクチン値の上昇や悪性症候群、アナフィラキシーショックなどの副作用を発症する場合があります。プロラクチンは、脳下垂体から分泌される刺激ホルモンとして成長期や出産後に多く分泌されるホルモンであり、乳腺の成長や促進、子宮の収縮促進作用、排卵抑制作用などで女性の体を守る働きをしています。プロラクチンは、1970年代よりてんかん発作後の血清プロラクチンの値が上昇している事が確認されており、内側側頭葉がてんかんによる影響を受ける事により、視床下部及び脳下垂体も影響を受けてプロラクチンの分泌が促進されると考えられています。てんかんは,既往歴や症状、発作年齢、遺伝性など身体所見で約8割以上の患者の診断が可能とされている精神疾患ですが、通常の場合は脳波検査や画像検査なども行われ診断します。しかし、心因性非てんかん発作やヒステリー性てんかん発作などの偽性てんかん発作、血管迷走神経性失神などの診断が困難な為、現在では診断のガイドラインとして偽性てんかん発作などの診断判定の為に補助検査として血清プロラクチンの検査が行われています。